ひらまきゅ好きが高じてロミジュリ箱推し始めました

ロミジュリ愛が止まらないひらまきゅ推しがひたすらロミジュリを語る。 |ネタバレあり(というかネタバレしかしてない) | 全て主観(妄想とも言う) |考えれば考えるほどどんどん解釈が変わっていっちゃうので(私の)ロミジュリ期間が終わるまでぽつぽつ更新を続けます…

りょんベンボのお話

 

妄想に近いけどりょんベンボについて。

主にマーキューシオの死以降、最後の霊廟のシーンまで。

 

りょんベンはマキュやロミオ、特にマキュへの愛がものすごく強かった(ように感じられた)。

 

モンタギュートリオの年齢設定の記事にも書いたように、最初のヴェローナからマーキューシオの死までのあらゆるシーンで りょんベンがマキュことをすごくかわいがってることが感じられて、

そんな弟みたいに大事にしてるマキュがティボに殺されても自分は何もできなかったのに、 “たとえ僕(ベンボ)が殺されそうになってもギリギリまで手を出すような男じゃない”と思ってたロミオがティボに復讐してしまった。(衝動的に動いてしまったことに対してロミオ自身は強い絶望感をおぼえていただろうけど、)ベンボはマキュを想って衝動的に動くことができたロミオを実は羨んだし、何もできなかった自分を責めたんじゃないかなって。

だからこそ それまで受け身だった自分を変えようと思った、その決意の表明みたいなものが「どうやって伝えよう」だったんじゃないかなって感じます。


マキュが彼の腕の中で息を引き取った後、ティボルトを刺したロミオが糾弾される場面、ベンボは自分からロミオまでも奪い去っていくなんて許さない、と必死にロミオの肩を後ろからすっぽり包んで自分自身も肩を震わせながらロミオを守ろうとする。そうやってロミオの肩を抱きながらも、視線は時々自分の傍で倒れるマキュの方に向かっていて、その視線の彷徨い方がそのまま、不安で不安でたまらないベンボの心の揺れ動きを表してるようだった。

自分の拠り所であった親友マーキューシオがこの世から消えて、憎しみ や 狂気 とは縁遠かったはずのロミオも憎しみに飲み込まれてしまって、自分の元から大好きなみんなが離れていってしまう。

そんな“ロミオが(憎しみに飲み込まれて)自分から離れていってしまう” ことに対する困惑や焦燥感だったり、“最大の拠り所であったマキュを失ってしまったいま、ベンボにとって頼れる、寄りかかれる最後の存在であるロミオまで(死刑や追放によって)奪われたくない”って思いだったり、いろんな思いがベンボの中でぐちゃぐちゃになってベンボをさらに不安定にさせてるようだった。

(この“寄りかかれる最後の存在”ってところ、ちょっと思うところがあったので最後に書きます)

 

りょんべんの愛の強さは本当に様々なシーンでものすごく強く感じて、マキュへの愛もロミオへの愛も本当に強くて儚くてしんどかった。(もはやりょんベンの場合は愛を超えたマキュやロミオへの依存みたいなものもあるのかなとか)

 

(ここから特に3/24マチネ公演のお話)

マキュの死のあと、ロミオと2人になるシーンでマキュが落としたナイフを見つけた時、這うようにそのナイフに近づいていってナイフを拾い上げたと思ったら 号泣しながら最後にマキュの額に口づけしたのと同じように、まるでそのナイフがマキュ自身かのようにナイフに口づけするところはマキュへの狂おしいほどの愛を感じたし、

マキュが死んだ後縋り付くようにマキュの額に口づけするベンボも、次第に力を失っていくマキュを支えながらどうしたら良いかわからなくて必死にマキュの肩をさするベンボも、

ティボを殺した後崩れ落ちるロミオの髪に口づけを落とし続けるベンボも、

霊廟でロミオが亡くなってることに気づいて あらゆる表情を失って棒立ちしたかと思ったら モンタギューの仲間が降りてきてベンボに寄り添った瞬間に力が抜けて崩れ落ちたベンボも

全てがベンボが持つ愛の強さを物語ってた。

 

この霊廟のシーンのベンボの“棒立ち”について。

前の方でマキュやロミオのことをベンボにとって「寄りかかることができる存在」って書いたけど、

マーキューシオもロミオも2人ともこの世からいなくなってしまった今、彼は誰に寄りかかることもできず、本当にこの世にひとりぼっちになってしまった。

モンタギューの仲間が駆け寄ってくれるまでの短くて長いあの数十秒間、あの棒立ちしていたベンボには孤独感と絶望感が押し寄せていただろうし、その孤独感と絶望感に押し潰されそうになって倒れそうになっても、そんな彼を抱きとめてくれる、そんな彼の横に寄り添ってくれる人は誰もいない。だってみんなこの世から消えてしまったから。それまでは両脇にロミオとマキュがいてくれて、右に傾いたらマキュが、左に傾いたらロミオが、「なんだよ!」って笑いながら彼のことを支えてくれたのに、今は彼の両隣はぽっかり空いてしまっていて、少しでも横に傾けば倒れてしまう。あのまっすぐなベンボの立ち姿に、そんな彼にはどうすることもできない苦しさが見えた気がする。

マキュが息を引き取った後、ベンボはロミオを守ろうとしているようでいて むしろロミオに支えてもらっていたような気もして、そんなロミオさえも失ってしまった彼の喪失感は計り知れないし あの瞬間の表情の抜け落ちた真っ白な顔で棒立ちするベンボの感情を考えるとものすごくつらい。

 

(久しぶりにベンボのことを考えたから更新したらさらに暗い話になってしまった、しかも妄想の加速がすごい)